蛙鳴蝉噪

昨夜は合気道「眞武館」島本道場の稽古指導日でした。

稽古の参加者は、二番弟子S木さん、七番弟子T尾さん、十一番弟子U城さん、十六番弟子N田さん、十七番弟子M野さん、十八番弟子M田さん、至誠館N江さんでした。

昨夜の島本町立体育館は、この猛暑の中、意外な事にそれほど暑くありませんでした。暑い中にも夕方の涼しさが感じられました。指導致しました技は取りが短刀を持って行う逆半身片手持ち二教固めとしました。一旦二教持ちに持った手を一教押さえに押さえ込み、それを緩めて胸持ち二教に極め、最後は二教腕固めで押さえ込みます。

胸持ち二教について細かく分解して稽古頂き、一教腕固めから胸持ち二教への流れの稽古につなげ、最後に全体を通してこの技を稽古いただきました。

稽古開始と同時に窓から一匹の蝉が飛び込んできました。技の指導を邪魔するかのように蛍光灯の周りを激しく飛びます。窓の外は夕暮れの中まだ蝉がうるさく鳴いております。

主題の「 蛙鳴蝉噪 (あめいせんそう)」ですが、「無駄な表現がおおく、内容の乏しい下手な議論や文章、無用の口論や下手な文章を言う。かえるや蝉がやかましく鳴くように、騒がしいだけで何の役にも立たないという意。」とGoo辞書にはあります。

今朝も我が家の庭木にとまった多くの蝉が朝からせわしなく鳴いていました。私の指導も「  蛙鳴蝉噪 」のような事にならない様に留意しなければなりません。その教えのために飛び込んできた蝉かもしれません。

昨夜の稽古は胸持ち二教の極め方の稽古に終始したのであまり動きがなく休憩も一度も取らずに終えることが出来ました。猛暑の中での稽古としては珍しく最適だったのかも知れまっせん。

二教固め等の極め技は、相手を痛めるのが目的ではなくあくまで押さえ技、固め技であり、相手の二の手の攻撃を防御できるだけでよく、傷めてやろうという気持ちや「極めてみろ」「極めてやる」といった「徒に競い合う気持ち」は持たない様にと言う言葉で昨夜の稽古を閉めました。

稽古を終えて帰宅後に夕刊に目を通すと、千名を超える方が暑さで搬送されたそうです。亡くなった方も20数名おられたとか。

一昨日の武ログで書きましたように熱中症対策は十分取るようにいたしましょう。水分補給と適度な休憩を忘れないように。熱中症の症状が出たら水分補給と共にいろんな手を尽くして体温を下げましょう。命にかかわります。

(2012年の本日までの稽古時間/稽古日数=283時間/117日)









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