重心ごと移動する 基本動作と基本理合い

重心ごと移動する とは

合気道 を習い始めた時から体の転換に始まり個々の技においても「すり足」で行う様に指導されて参りましたし、私自身もそのように指導致しております。

「すり足」では足の裏全体を地につける必要があります。その為には膝を緩めて腰を落とす必要があり、すり足を行うと足先や踵からの運足による歩みではなく「 重心ごと移動する 」形となります。

いわゆる「ナンバ歩き」や「忍者歩き」、「アメリカンポストマン歩き」や「アメリカンインディアン歩き」と言った歩行の基本動作になります。

合気道 先ずは重心移動から

「入り身転換反射道」としての 合気道 における「入り身」には「受霊」による自らの臍下丹田に相手の気を頂く第一の入り身と、その頂いたありがたい気をありがたく相手にお返しする第二の「入り身」があります。いわゆる「相手への食い込み」です。

この第二の入り身には、前述の重心移動による食い込みが必須となります。この重心移動による食い込みは「網代歩き」の際に、まるでスケーターのように前足のスケート靴の刃全体に乗る形で、前足の足の裏全体ですり足をする事で実現できます。いわゆる前荷重とは異なり、あくまで重心は身体の中心に置いて行うことが肝要です。

この時、後ろ足は 合気道 における唯一の味方となる地面を蹴る、エネルギーの根源発生の動作となり、これらの動作で「入り身転換反射道」の基本の基本の動作が形成されます。

合気道 の技は、この重心移動による食い込みによって腕力による技から脱却できます。力みの必要のない技へと飛躍できるベースとなります。

「先ずは重心移動から」が眞武館での 合気道 の基本理合の一つです。

「正中線の理合」、「間合いの理合」、「中心取りの理合」、「△、○、□(イクムスヒ、タルムスヒ、タマツメムスヒ)の理合」、「重心移動の理合」。眞武館での五大基本理合いです。

※本掲載記事は2018年12月4日のブログ記事を元に書き直したものです。









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