手ほどきについて
手ほどきについてが本日のテーマです。実は、わが眞武館では入門者の初日に必ず手ほどきをお教えします。そこで先ずは手ほどきとは何かについて説明します。
手ほどきとは
手ほどきとは、新しいことを始める人に対して、経験者がアドバイスや指導を行うことを指します。
具体的には、「習字の手ほどきをしましょうか?」とか「茶道の手ほどきをしましょうか?」等と耳にします。
この様に、日本文化に根差した言葉ですが、その発祥は剣術関係だと言われています。
これは、その昔、剣術の初心者が最初に学ぶのが「手ほどき」と言う技だった事から来たようです。
では、その手ほどきとは。
それは、抜刀をしようとする際に敵に手掛けの手を握られて制止された際の対処法です。
その場合、その止めに入った敵の手を解きほどく必要があり、そのほどき方を最初に教えたそうです。
なぜなら、この手をほどかない限りどれだけ剣術が上手くても敵にやられてしまうからです。
この事から手ほどきと言う言葉が初心者に物事を教える言葉として定着した様です。
なぜ最初に教えるのか
この様に、剣術では敵の抜刀の制止を振りほどくために手ほどきを教えたそうです。
ではなぜ、眞武館では手ほどきを最初に教えるのでしょうか。
なぜなら、合気道初心者の多くが護身術として身につけたいという動機で入門されます。
しかしながら、習い始めてすぐに護身術が身につくわけでもなく、また、生兵法はけがの元とも言います。
だからと言って、暴漢に襲われたときに対処できなければ重大な結果に繋がります。
そこで、最初に本来は危ない場所や状況には近づか無い事と逃げることをお教えします。
その逃げ方の一つが、手ほどきなのです。
そうです、暴漢に手をとられて自由を奪われた時にその手をほどきにより逃げる事が出来るからです。
手ほどきの方法
手を片手でとられた時、親指と残りの4本の指で腕を握られます。
その場合、親指側は親指一本だけなので弱いのです。
そこで、この親指を攻めるため、親指の指先が示す方向に腕を回します。
同時に、自らの肘が敵の肘に触れあう方向に回り込みます。
そうすると軽く握りては外れます。
文章では分かりにくく、説明が難しいですね。(笑)
近々、オンラインセミナーで公開することに致します。
先ずは手解きとはなにか、なぜ眞武館では初心者に手ほどきお教えするのかをご理解願います。