山彦の道

おはようございます。毎朝、駅と会社の階段の上り下りを走りぬけ、通勤電車は座らずに電車道場と称して平衡感覚の養生の為に必ず立って乗り、歩く間も速歩として基礎代謝の増加を目指しております。その様な訳で今日も元気に朝を駆け抜けて参りました。

昨夜は仕事で深夜まで会社に残留となり合気道至誠館市役所道場の稽古には参れませんでした。仕事の方は山場を迎えて色々とリスキーな局面もありますが、乗り越えるしかありませんので笑顔を絶やさないよう、また、仕事を楽しむ気持ちを無くさないように努めながら日々をこなしております。

さて、主題の山彦の道とは、ご存知のように合気道の事を翁先生が仰られたものです。曰く「山彦の道が出来れば合気道は完成じゃ」。

また、道歌にも、
「おのころの常立(とこたち)なして中に生く、愛の構えは山彦の道」とか、
「天地に気結びなして中に立ち心構えは山彦の道」、
「おのころに気結びなして中に立つ心磨け山彦の道」
「言霊の宇内にたぎるさむはらの大海原は山彦の道」
など多く遺されておられます。

これらの事から「山彦の道」は合気道を理解する為には避けて通れぬキーワードだと解釈しておりますが、同時に故田中万川師範の「入り身転換反射道」に通じるキーワードだとも考えております。

若輩の身である私の現時点の思いは、

「山彦」とは共鳴と反射の事であり、この二つがそろって初めて「和合」や「結び」の世界に入れる。

「山彦」は相手と自分とが結ばれる切っ掛けとなり、相手と自分との協調と和合の呼び水である。

「山彦の道」とは「入り身転換反射道」の事であり、「合気道」そのものである。前述の「山彦」(共鳴と反射)により人と結ばれ「和合」する事を目的とした人生指針となる道である。

と言う風に考えており、この考えを合気道「眞武館」での指導の基本的な理念と致しております。

戦う実戦ではなく、他と和合する人生における生き様の実践を目指したいと思います。









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