不動産売買でまたもや事件発生 (20200430)

昨日、ついに合気道「眞武館」本部道場ビルのオーナーとなりました。ビルは「Palace Emi」と命名致しました。コロナウイルス禍により2m間隔の長い行列となった銀行で最後の支払いと行政書士への登記変更手続き依頼を致す予定でした。ところが 不動産売買でまたもや事件発生 となりました。

前回の「重要事項説明書」上の瑕疵問題も実はご高齢の前オーナーが突然ビルは本水洗ではなく浄化槽であると言う事を売買契約後に申し立てたために、前オーナーの瑕疵によるキャンセルを私が申し立てたのが事件のあらましです。

既に十数年以上前に本水洗化事業を済ませている枚方市では補助金制度も終焉しており、巨大な浄化槽を埋め戻して本水洗にする工事費が所有権移転後にすぐさま発生する恐れがあります。また、将来更地にして売却する際にも地面下に巨大な浄化槽を埋設したままだと評価額が激減するとの情報も調査の結果得ておりました。

そのため、売買契約前に何度もこの点は不動産会社に質問しており、「枚方市では汚水と雨水は早くから分流とされており、このビルも分流となっているので心配ありません。」との胸を張った答えを何度も得ており、「重要事項説明書」にも「本水洗」と明記されていたのに、売買契約締結後突然「思い出したけれどあのビルは浄化槽やで」との高齢のオーナーからの発言があったとの驚くべき事実でした。

実は重要事項説明の際にも、他にも私自身には得になる事実と異なる記載があったのですが、この瑕疵については私が気付いてその場で重要事項説明書の差し替えを行って頂いておりました。これも何度も確認をしていた水道水問題でした。このビルの4階まで水道管からの直接揚水なのか、壊れているように見える揚水ポンプと受水槽を使っているのかと言う問題について、結果的に「水道局に問い合わせても事実関係がつかめない」と言う事で私自身が納得していたにもかかわらず「重要事項説明書」に「水道管からの直接揚水」と明記されていたものです。

これももし揚水ポンプや受水槽の使用が不可欠であれば壊れているように見える揚水ポンプの利用再開時の修理と受水槽の清掃、そして法律で定められた定期的な清掃保守と法廷点検の費用が必要となります。

さらに驚いたことに今回の件について当初は不動産会社の担当者からは「ご高齢で少しボケておられるので…文句を言っても理解されませんから」と口を拭おうとされたのです。「なんで売主がぼけておられる損害を私が負担しなければならないのか、商売は商売でしょう。重要事項説明上の瑕疵として契約金額のさらなる値引きをして頂くか、それがだめならば契約代金の10%の違約金と私が前払い手付金として既に支払った同額の合計を売り主から頂いてキャンセルします。」と食い下がった結果、本水洗化の工事を瑕疵のあった不動産会社が負担する事で決着がついたものです。工事は既に二週間前に完了済みです。

今回は、守口市の銀行で契約金残額や固定資産税負担分、不動産会社手数料、行政書士依頼料等の支払いと不動産登記のオーナー移転の行政書士への委託等々の最終手続きを行う予定だったのです。

ところが銀行ロビーで突然オーナーから「一部の権利書を紛失した。」との驚愕の告白があり、不動産業者によると「会社経営をされていた前オーナーの契約する会計士から、書類はすべてそろっているとの確認が取れていたのに突然のご本人からのお話で驚いている。」との事でした。契約書を交わしてからほぼ一ケ月も期間があったのに今頃何をおっしゃっておられるのやら(怒)

行政書士の先生も慌てておられ、「すぐさま枚方市の公証人役場まで行って証明書の発行手続きを行います。」とのご説明。手続きと往復の2時間近くを私と家内がそのまま守口の銀行で待って、手続き完了の報告と共に振り込みと支払をするという様な話になりました。

二時間もコロナウイルスの影響でごたついている銀行で待つなんて事はできないので、所有権移転が決定したら枚方の件のビルにいずれ行くつもりだったので私の方も枚方に参り、一時間の帰りの時間を節約するため銀行も枚方支店で手続きするようにお話を通して、現金支払い分だけを守口支店でおろしてから一路枚方駅前店に急行しました。

ところが午後1時からの手続きの予定だったので既に一時半になってから守口駅前から枚方駅前に参り、長い行列に並んでから残金の振り込みをすると言うアクロバット的なアクションが銀行閉店時間に間に合うのかが問題だと言う事に枚方に向かう自家用車の中で気が付きました。道路はコロナウイルス対策のステイホームに関係なく渋滞しております。どうなるのか気が気ではありませんでした。

最終的に銀行の方々の協力もあり、15時ちょうどに送金手続きが完了し、「本日は閉店いたします出口はこちらです」と言う案内の声にせかされながら銀行を後にするようなありさまでした。

守口店で待っていたら到底間に合わないところでした。機転を利かして正解でした。

いずれにせよ何とか手続きは完了しました。コロナウイルスの影響で役所の稼働も人員削減により滞留しており、ゴールデンウイークも挟む為、登記書の完成は一月半ほど先になるそうです。

手続き後、ビル内のドアのカギを多く頂いたのでさっそくPalace Emiに参り、しっかりとリフォーム計画の何度目かの下見を致しました。まだまだ手続きは続きます。コロナウイルスの影響で今後もいろいろ難局が待ち構えていそうです。

 









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