実践合気道
9月
14(火)
2010
大昔、ニフティーの武道フォーラムで実践的あるいは実戦的武道/合気道とはと言う事が盛んに議論され、私も当時は@papaと言うネームだったと思うが、色々と書き込んだ覚えがある。
道場をまかされてから、この実践合気道と言う事を何度も自問しながらの稽古指導の場面を経験した。
現在の境地は、護身術としての合気道と言う事を言われる場面がよくあっても、実際合気道の技を繰り出して、街中で誰かと戦う場面と言うのは一生のうちでもそう多くは経験できないと思われる。開祖も明治以降の平和な中での武道と言う事を深く考えられ、和合する合気道を提唱されたと教えられている。
この和合する合気道の実践の道は本当に難しいと思う。矢張り格闘技としての要素をもつ合気道の技の研鑚では、相手を倒したいという気持ちを抑えることがなかなか出来ない。しかし、実際の社会では、肉体的に戦って相手を倒す様な場面より、未知の人々とも和合して交流する事が重要な場面の方が多い。
だからこそ、武道としての合気道は、戦って相手を打ち負かす事よりも敵味方の究極の対立位置にいる相手とも心身ともに和合して、気合わせ、気結びを体現し、一緒にひとつの技を作り上げ、稽古の最中も、稽古後も、気持ちよい達成感をもって受けと取りのパートナーとなり技を完成させる事が大事だと考えている。
ぶつからない合気道、相手と和合する合気道、いたずらに競い合わない合気道、いずれの合気道も本当の意味での実践合気道ではなかろうか。この道が、至誠の道であり、至誠からいずる眞武の道であると今は信じている。
月に一度のニューミュンヘンでの250円生ビールをたらふくあおって、至誠館市役所道場での稽古後の懇親会を経ての本日のほろよい感想でした。