覚悟

本日の至誠館での稽古にて、門川師範と道場の看板を張る覚悟と仕事で一つの職場を任される「覚悟」についてお話をする機会が持てました。

師範曰く、「師匠の技を自分のものとする為だけに習うのと、それを自分の弟子に伝える為に必死で師匠の動きを見取りするのとでは身につける度合いが違う。私は大学卒業して直ぐに指導する様、故田中万川師範から指示された為、教え方も分からず、ただ、必死に師範の動きを見て取り、それを門下生に伝えようとしたので逆に自分の身についた。」との事でした。

私も、若干3級のときに、門川師範から「江見さんは、教えて身につけていかれるタイプですので大いに指導してください。」と仰っていただき、ビギナーの方の指導に精を出しました。そのおかげで、今は初心者指導については少しばかり自信が持てる様になりました。手前味噌ながら師範からも教え方が上手だと褒められる様にもなりました。

ただ、そのような私も道場運営をするようになってからは、やはり、私の指導方法がその門下生の今後の合気道人生の多くを左右するのだと言う責任感を感じるようになりました。単に後進の方に指導するだけで、責任までは感じずに指導してきていた事を今になって知りました。

仕事も同じで、以前は自分の仕事、自分の責任感、といった感じで職場仲間を指導するにしても叱るにしても、その場限りの責任感だったように思えます。今は、職場の部下一人一人の仕事の出来栄えにも責任を感じ、その上、後進の育成についての責任も非常に大きいと感じています。至誠館では、門川師範に続く指導者として私を育てていただきました。師範の辛苦は大きかったであろうと思います。私もこのご恩に報いるのは後進を育てる事として、今後眞武館の指導に励みたいと思います。それが私の覚悟だと信じております。









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