板の間での受身

本日は、眞武館島本町立体育館道場での稽古でした。

参加者は、一番弟子K藤君、二番弟子S木さん、四番弟子TJさん、六番弟子H本君、七番弟子T尾さん、松阪屋I東さん、関大合気サークルN山さんと私の8名でした。

今日は、天地の気と受けの気をまず自分の中で和合させて、その気の流れと自己を和合させる事を目的とした稽古を行った。片手両手取りからの技を大きな気で天地と和合する気持ちを大切にしつつ受けとも気合わせ、気結びし、丸くゆっくりと施す手法と、これを省略して、気は大きなまま天地和合し、極力小さな動きの中にも腰の切れ等をしっかりと入れて技を行う研鑚とした。

以外にも初心者もこの稽古にしっかりとついてきてくれた。皆、省略した技についても様になっており、小手先の動きにこだわらず、しっかり大きな気を持って技を行っていただけた。眞武館での普段の教えを皆理解していただけているとうれしく思った。

稽古の合間の休憩時間に、先日書いたように受身は時と場所を選ばず出来なければだめだと言うお話をし、自ら板の間での前方回転受身を行って見せた。以前は飛び受身も見せたのだが、どうも皆板の間での受身は萎縮して行わない。初心者の六番弟子H本君は見事にやってのけたが、こればかりはやってみないとたいしたことがないと言う事に気付かない。実生活で最も役立つのは受身だと思うのだが、板の間で臆していてはコンクリートの上では躊躇して上手く受身が取れるはずが無い。何かの弾みで歩行時にこけそうになっても、「ちょっとまって、マットを敷くから」なんて言っておられない。

実践的な受身は、普段から板の間等で身体に怪我を負わないようにどのように受身をすれば良いのかの工夫をしておくことが必要であり、また、板の間くらいで臆さない心の修行も必要だと言うのが持論である。最もその稽古で怪我をしてはもとも子もないので当初は畳みやマットの上での稽古が欠かせないが、ある程度できるようになれば板の間での受身もやってみるべきである。そこで初めて自分の受身が畳みやマットの上だけで有効なものでありまだまだ修行が足りない事を知る事になる。思わぬ場所が板の間にぶつかって痛いからだ。その痛みを知る事が大切でその痛みくらいで大怪我になることは無い。

是非、板の間での受身の稽古をお勧めする。私自身は川原の砂利の上やコンクリートの上でも受身の稽古をしてきたが、擦り傷と多少の打撲はあっても大きな怪我などした事が無い。数年前に教習所での急制動教習で大型バイクが雨でスリップしてバイクはすっ飛んで言ったが、回転受身をして、着ていたレインスーツの足の部分と腕の部分が少し擦り切れただけでヘルメットにも傷をつけることなく事なきを得た。これもどんなところでも受身を取る鍛錬の成果だと思っている。

見ていた他の教習生達には「アクション映画見ているみたいな見事な受身やった」と絶賛されたが・・・・当然教習所の先生方には大目玉を食らった(^^;









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