手ほどき(20151005)
表題の「手ほどき」とは、以前にも書いたことがありますが、初心者に物事を教える事を言います。もともとは武芸一般の習い事でのお話しだったそうです。
まだ、武士が帯刀していた時代、争いが起こった時には先ず相手の両手をつかんで相手が刀を抜けないように制し、もう1人が切り掛かると言ったような場面では、このつかまれた手を解く事が重要に成ります。
この大切な手の解き方を最初に教えた事が「手ほどき」と言う言葉の始まりだそうです。
昨夜の合気道「眞武館」島本道場での稽古は八番弟子T野君との二人だけの一対一の稽古指導と成り、まさに手取り足取りでの合気道の基本動作について「手ほどき」をさせて頂きました。
高校生の若いT野君ですので、色々と最近の出来事についての合気道以外の人生訓話的なお話しも交えながら合気道の稽古を通じて、彼とじっくりとコミュニケーションをとる事ができました。
先ずは「三十一式組杖」での「受けの型杖」をじっくりと伝授しました。
一時間ほど時間をかけて最終的にT野君が受けをとっての「三十一式組杖」を2人で出来るまでになりました。取りをとっていただいての組杖は以前から出来ていましたのでこれで取りでも受けでもどちらでも出来るようになられました。
続いて「正面打ちからの隅落とし」について細かく手ほどきし、その後は「小手返し」、「二教固め」、「三教固め」、「四教固め」、「天地投げ」について基本動作や理合の手ほどきを行いました。
なかなか二人だけでこの様に細かな合気道の手ほどきをする機会がありませんので有意義な稽古となったと思います。
T野君本人も「非常に勉強になったと」満足げでした。
これまでの合気道や職場での指導の経験から言うと、合気道に限らず、習い事をする場合、素直な方が早く上達されると思います。
吸い取り紙が水やインクを吸い取るように教えられた事を一旦素直に飲み込む事が肝要かと思います。
そして、一旦飲み込んだものはじっくりと自分なりにその理合等の理屈を考え、工夫をして行くことも大事です。一を知って十を知らねばなりません。
頑固な事も大事ですが、物事が分かった上で自分なりの考えを醸成してから頑固さを発揮しても遅くはありません。先ずは素直に学ぶ事が大切で、学んだ事の真理を追究する姿勢は頑固であっても構わないと思います。
そういった意味で昨日のT野君は非常に素直に学んでいただけたので短時間で組み杖をものにされました。やはり合気道修得にとっても素直さが一番です。
たった二人で合気道の稽古を終えた道場の後片付けを行って、それほど激しい稽古はしていないのにじっとりと汗ばんだ合気道着を着替えました。
落ち着いた中にも有意義な合気道の稽古となったように思え、気持ちのよい秋の島本町の冷たい風に吹かれながら体育館を後にしました。
さて、今朝も七番弟子M田さんと通勤電車でお会いできました。お膝の故障で昨日の稽古は、お休みでしたが、早い回復をお祈りし、今日も一日お互い頑張りたいと思います。
では、今日も張り切ってお仕事にかかりましょう。
2015年の 本日迄の稽古時間/稽古日数=332時間/112日
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