師匠登場(20150409)

昨夜は合気道「眞武館」ふれあいセンター道場での合気道指導日でした。

今週月曜日に新規入門いただいた13番弟子のY田さんも元気に稽古においでいただきました。

昨日の稽古参加者は、いつもの通り少数精鋭で五番弟子T尾さん、七番弟子M田さん、八番弟子T野君、十二番弟子Y田さん、十三番弟子Y田さんでした。

このサイトのお名前の略語作成の規則から参りますと十二番弟子と十三番弟子共にY田さんとなり、まぎわらしいのですが、本日、十三番弟子Y田さんを後述する理由で「師匠」とお呼びする事になりました。

さて、昨日も新規入門の十三番弟子師匠の登場で一から合気道の基本動作と基本技の稽古を行うことになりました。

稽古に先立って合気道の経験の全く無い新人の方が稽古に参加されるようになると、稽古レベルが落ちると言った理由で鬱陶しく思う方もいるかもしれませんが、本来はビギナーの方との稽古が一番身につく稽古になると言うお話を致しました。

有段者の方でも全くのビギナーの方にはなかなか技がかからない事があります。これは怪我をさせてはいけないとか崩しすぎては危険なので怖いとかの配慮からと言う一面もあるのですが、そもそもビギナーの扱いを心得ていないからです。

実際、あってはならないし、合気道はその様な場面を避けるために修行するものなのですが、何かの折に合気道を実戦で使うような事があった場合、相手も合気道経験者とは限りません。どのような相手にでも合気道の技をかけられなければ意味が無いのです。

受けの仕方が悪いからとよく稽古中にビギナーの方に指導されている方も拝見しますが、受けの問題ではなく自分自身が出来ていない事に気づくべきです。

合気道は合一和合の御業であり、受けを導く事が出来なくては本来の合気道の技ではありえません。

実際に十三番弟子師匠を相手に、きっちりと技をかけ、逆に初めてされる技の受けを私が「受けが上手」として、きっちりと取りを導いて技とさせるところをお見せして指導させて頂きました。

二段の五番弟子T尾さんや一級の七番弟子M田さんは、眞武館門下生としてその様な事が出来て当たり前ですが、入門一年の八番弟子T野君は直ぐに導きながら指導すると言う事を理解していただけ、実践されておられました。

十二番弟子Y田さんはまだまだご自身の事で精一杯なのでこれは出来なくて当然ですが、心構えだけはご理解いただけたと思います。

この様に合気道の技は導きが大切な要素なのですからビギナーを受けであろうが取りで有ろうが導かれなくては意味が無いのです。

そのようにして、「体の転換」をみっちりと30分ほどかけて稽古いただき、続いていつもの基本技「相半身交差持ち体捌き一教固め」の稽古を頂きました。

「裏三角」の半身立ち、「網代歩き」「追い足、継ぎ足」と稽古いただき、それらの手法を用いて再度「相半身交差持ち一教固め」を稽古願いました。

「網代歩き」の変形として「斜め後方への体捌き」の稽古を行ってから、「相半身交差持ち斜め後方体捌き一教固め」の稽古へと変化させました。

最後に座技呼吸法の稽古を行ってこの日の稽古を終えたのですが、ここで「師匠」が登場しました。

まだまだ稽古二日目の十三番弟子師匠は技の稽古も上手く出来なくて当然なのですが、座技呼吸法での「脱力」で受けと結びぶつからずに腕上げをする稽古を致しておりましたら、この十三番弟子師匠が脱力の大家であることが判明しました。

常々、「脱力は誰にでも出来る事ですが、競い合う心が邪魔をして簡単な事なのに出来ないのです。」とお話しを致しておりますが、初めて、最初の指導で完璧な脱力が出来る方が現われました。そこで、稽古参加者の皆さんに十三番弟子師匠の座技呼吸法の受けをとって頂いたのですが、いつも私の受けを取る時に「あっ!!」と言う驚きの声を上げられるのと同じ「あっ!!」の声をあげられてコロコロと転がされ、呼吸で起き上がれないようにするのも完璧でした。

「脱力」が出来ないと言うのは修行不足と言う事と同時に、本来は誰にでも出来るが争う気持ちが邪魔をしていると言う私の持論を師匠が証明してくれました。

参加者全員に彼のニックネームを「師匠」とすると宣言してこの日の稽古を終えました。

ふれあいセンターを出るとまたもや雨が降っておりました。なかなか春めいた良い天気がやって参りません。

本日もこれから雨模様の中出張です。今日も一日、頑張りましょう。

2015年の 本日迄の稽古時間/稽古日数=106時間/38日









コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です