気の流れと気産巣日

昨夜は合気道「眞武館」ふれあいセンター道場での稽古指導日でした。

仕事が忙しくきづいた時には18時35分と成っており、あわてて着替えて社を後にしました。

ふれあいセンターは島本町立体育館より少し駅からの距離があり、その道のりの半分が坂道ですので大汗を掻きながら19時数分過ぎにやっとふれあいセンターにたどり着きました。

いつもの機能障害回復訓練室の前には既に一番弟子K藤君と四番弟子H本君が待ち構えていました。道場の稽古時間に遅れたのは3年間でたったの二回目なのですがこのような日に限って門下生の皆さんは時間前に来られているようです。そうは思っても熱心に早くから稽古に来ていただける姿勢に嬉しさがこみ上げて参ります。

少し遅れて九番弟子N田さん、二番弟子S木さんと集まっていただけました。

昨夜の稽古は「気の流れ」と「気結び(気産巣日)」に力点を置いた稽古とさせて頂きました。

いつものように準備体操、「天の鳥船」運動、「振魂」、「前後斬り返し正面打ち体の転換」、一人体の転換、二人体の転換と進めました。

昨日の稽古は「逆半見片手持ち 体の転換二教押さえ込み」から始めましたが、受けは取りの腕を握る事を敢えてせず、手の平を上にして差し出していただき、その手の平に取りは自らの手の平を重ねて結びを入れて受け取り双方とも握る事なく体の転換を手の平の結びだけで行い、そのまま正中線を守りつつ下回しに腕を回し外側に体捌きを同時に入れて持ち手ではない方の取りの手で二教持ちをして押さえ込みに入ります。

この間、取りは自らの気の流れと受けの気の流れを十分に意識し、自らの気の流れを出来るだけ大きく流して受けの気と気合せ、気結びをして技を成します。

表技に続いて裏技に展開して頂きました。裏に受けを崩した後、立ち上がろうとする受けを直ぐに肩持ち二教に極めます。そのときに受けの持ち手の手の甲と肩口で結びを入れて肩の突き出し動作で肩持ち二教を極めます。

取りは自らの手のサポートが無くとも肩の突き出し動作のみで結びを入れて二教極めが出来なくてはなりません。

体の転換からの体捌きの際も「反射動作」を意識して捌いた後ろ足にパワーを溜めてその蹴り足のパワーで網代に入り身する事で体全体で受けを切り崩す事が出来ます。手先だけで技を成すのでは無く身体全体に氣をめぐらせて技を行います。そのために大きな気の流れを知覚して流れの中で蹴り足にパワーを蓄えます。

「逆半身片手持ち体の転換二教固め(表・裏)」に続いて「逆半身片手持ち四方投げ(表・裏)」を同じく敢えて握らず手の平を上にかざした受けの手に手の平を重ねて今度は下に落とすのでは無く、離れない手のまま上に上げて四方投げを行います。

握らない受けの手の平を結びだけで上方へ導くのは見ていると難しそうですが結びのコツを掴むと意外と簡単に出来ます。このコツを習得していただくための稽古です。敢えて持ち上げようと言うような意識を持つと結びは切れます。優しい気持ちで受けと共に動く気持ちが大切で受けに対するいたわりの気持ちも必要です。

受けの動きやすいところに導いて行くと言う労わりの気持ちです。リラックスして自らの手の重さだけを受けに伝える様な感覚で技を行います。

結びで受けの手を上に上げれるようになったところで、続けて敢えて握らない「天地投げ」をして頂きました。

この技も受けには両手を腰高の位置で手の平を上にして半身で構えて頂き、取りは両手の平を重ねて氣結びして一方の手は受けの肩口にむけて上方に斬り上げ、他方は地を這うように受けの脛を斬る動作で斬り下げます。

全く受けの手を握らないままに通常の天地投げと同じ結びで受けを崩し倒します。

この技も初心者にみられる押し倒しに天地投げを持ち込まない為の稽古になります。あくまで氣結びによる崩し倒しとします。

以上の稽古で昨日の稽古は終えました。JR島本駅から高槻に向かって列車に乗り込み四人掛けの席が空いていたのでどっかりと腰を落とすと一人座っていた前方の男性が「おう」と声を掛けて参りました。

見ると長男でした。おなじJR沿線の会社に勤めているのですが長男の就職以来4年間で二度目の帰宅時の出会いです。初孫の様子について尋ね、母の状況の説明をしました。

家内にその話をすると昨日嫁と孫を車に乗せて離乳食移行の相談に病院に行ってきたとの事。そういえば長男が木曜日に相談に行くといっていましたが、昨日がまさにその木曜なのに親子でとぼけた話をしていたようです。

(2013年の本日までの稽古時間/稽古日数=102時間/43日)









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