剣から始まる

大先生は、「剣から起きる、剣が元だ」と仰られたそうだ。それがために剣の理合いと徒手技の理合いの同じと違いを探求している。

先の土曜日は、珍しく芝生総合スポーツセンター体育館ではなく、古曽部防災スポーツ公園体育館で午前中の市民公開合気道教室が執り行われた。

古曽部での教室は武器技を中心に指導を行わせていただいているが、今回の教室は特に合気剣の理合いと徒手技の理合いの同じと違いを探求する稽古とさせていただいた。

稽古参加者は、眞武館からは十六番弟子N田さんのみであったが、至誠館からW辺さん、OKさん、T居さん、K藤さん、M澤さん、S木さん、N江さん、H室さん、関大合気道サークルA山くん、I尾くんが参加してくださった。

まずはいつもの準備体操から杖回し、320本の杖素振り、杖捌きを行い体を慣らしていただいた。休憩を挟んで、大先生の「敵人の走り来たりて打つときは、一足よけてすぐさま斬るべし。」のお言葉にそって、剣による正面打ちを体捌きでかわして面を斬る稽古をしていただいた。

いつもは捌く方向とは逆の方向に剣先を回して、防御の体制をとりつつ正面打ちを行うのだが、交差持ち一教腕押さえ動作と同じ動作とするため、あえて体捌きする方向に剣先を回していただいた。

続いてこの体捌きと腕の返しを踏襲した理合いで逆半身の体制から交差持ち一教腕押さえを行っていただいた。この際、腕押さえという言葉とは異なり、剣の上げ下げ、特に押さえ込みでは無く、剣の切り下げ、剣の打ち込みで腕を押さえていただくようにしていただいた。

すなわち「敵人の走り来たりて打つときは、一足よけてすぐさま斬るべし。」の理合いで交差持ち一教腕押さえを行っていただいた。

続いて、この理合いに杖での「正面打ち八双返し」の動作イメージを追加して、逆半身交差持ち一教入り身投げを行っていただいた。

あくまで先の「敵人の走り来たりて打つときは、一足よけてすぐさま斬るべし。」の理合いに「正面打ち八双返し」の理合いを追加した理合いで行うようにお願いした。

「正面打ち八双返し」の理合いでの受けに対する崩しはやはり杖の切り下ろしである。自分の正中線上の臍下丹田に受けを打ち下ろす要領で受けとぶつからずに柔らかく杖を振り下ろす要領で相手を崩す稽古もしていただいた。

どうしても入り身投げのときの崩しは相手を崩そうと硬くぶつかる動きになるのをイメージを変えていただくための稽古としてみた。

午前中の三時間の稽古は本当に短い。これらの稽古でほぼ時間を消費してしまった。

ただ、稽古に参加していただいた皆さんはよく私の意図を汲んで頂き、思ったとおりの成果が得られたと思えたので自分自身としては満足の行く稽古であった。

せっかく武器技を行うのであるから徒手技と何が同じで何が違うのかということを研鑽して知って行きたい。武器技をおこなってみて、いつも思うのは合気道の特徴である間合いの広さが失われつつある。武器技を行うと間合いが近すぎると稽古にならないので、本来の間合いを知る良い鍛錬にもなる。

門川師範からは「間合いを違えるのが、間違いである」といつも聞かされている。大先生は「間合いを締めるのが、真面目である」とも仰ったそうである。

(2012年の本日までの稽古時間/稽古日数=197時間/78日)

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