カーネーション

おはようございます。多少曇り空ですが今日も元気に出社しております。

最近は、NHKの連続テレビ小説「カーネーション」とKBS京都の「続あかんたれ」の録画を毎日帰宅後に見るのが日課です。毎日楽しみにしており、遅くなっても必ず見てから寝ております。

現在放映中の「カーネーション」はデザイナーで有名な小篠三姉妹を育て上げた小篠綾子さんをモデルとした小説ですが、この中で描かれる「小原洋装店」は、実は私の実家を彷彿させます。私の実家は「エルミー洋装店」と言いまして父と母が経営する「小原洋装店」とよくにたお店でした。

幼い頃、就寝時に母がかけるミシンの音やチャコをを消す為に定規で生地をたたく音の中で眠りにつきました。幼い頃の服装は殆どが母の手作りでよく仮縫いに長時間立たされて閉口したものです。

何人かのお針子さんも外注していて、良く配達についていった記憶があります。年末年始にはそれらお針子さんを集めて忘年会や新年会とにぎやかでした。

昨日の番組内で糸子さんがカーブ定規で背中を掻いているシーンがありましたが、私も孫の手代わりによく行っていました。小原家と同じく下駄履き店舗でしたので生活そのものがお店と一体化していたので幼い頃からお客さんとの交流を持っていました。新入社員時代に遠い横浜の地で営業先の女性事務員の方から「エルミーのボンか?」と言われた時には、父や母の仕事を誇りに思ったりもしました。

父が病に倒れた時に会社の定休日に父に代わって、大阪の大手の繊維問屋に仕入れに参った時も、「エルミーの若旦さん」としてお付が複数付いてくれて仕入れの経験も出来たのも父がそれだけ頑張ったからでした。幼い頃、お付きつきの他の仕入れ客を見て、「お父ちゃんもいつかお付を複数つけて仕入れるようになるから」と私に誓った父の姿が忘れられません。それから数年後には何人もお付を従えて問屋を闊歩する父の姿がありました。店名も「ドレスショップ エルミー」に変わっており、未だに尊敬しております。

このカーネーションを母に見せてあげたいのですが、特老のお世話になっている母には興味が無い様です。面会時には何時も話を聞かせています。この様な商売の家に育った事は幸いだったと思います。父や母が休日も厭わずに頑張って育ててくれた姿を目の当たりに見れたこと。そのために未だ父や母への尊敬の念を忘れずに居られる事が「エルミー洋装店」の誇りであり、連続ドラマ「カーネーション」のファンである理由です。

さて、私は父と母の様に子供達に働く後姿を見せているのでしょうか?

次男が先日、私が必死に働いて、頑張って育ててくれている事は理解しているし感謝していると言ってくれました。上場企業の部長になった事も誇りにしてくれているそうです。幸せな事です。









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