寒さはこれから眞武館

おはようございます。昨夜は眞武館島本道場の稽古指導日でした。

夏場は焼けるように蒸し暑く、残暑も西日がきついので秋深くまで残り、冬は板の間に立っていられないくらい冷たくなる島本町体育館の道場ですが、昨夜はまだまだ板の間も本畳の上も立っている事ができました。島本町の寒さはまだまだこれからが本番の様です。

昨夜の稽古の参加者は二番弟子S木さん、七番弟子T尾さん、十番弟子M岡君、十一番弟子U城さん、十六番弟子N田さんでした。

昨夜の稽古では一昨日考えたとおり、剣の理合いからの一教動作を中心とした気結びの鍛錬稽古としました。

いつもの準備体操、天の鳥船、振魂をおこない、体の転換では入り身転換術としての「術」の部分と徒に争わない心を育む「道」の部分の両方を意識して行っていただき、特に身体を固くせずにリラックスした平常心で行う体の転換を稽古いただきました。稽古の最初に魂と魄の両方を意識して頂く事が肝要だとして指導致しております。

本日の技は、逆半身片手持ちから外へ体捌きしつつ自らの腕を下回しからの二教動作で受けの手と気結びを入れ、そのまま先ずは二教抑え込みをして頂きました。これを体捌きを入れずに行う様に展開し、二教から三教に決めなおしてから抑え込む事を全て持たれた受けの手に結びを入れたままこれを外すことなく気結びで崩してから抑え込みまでを行っていただきました。

途中休憩時間には、このような気結びの動きから行う、上に向けた手のひらに受けの手の平をあわせるように置いて頂き、瞬時にこの受けの手のひらを立たせて受けの中指と自己の手のひらを結んで、下に崩す結び技を全員に施して脱力の大切さと、山彦の道と言われる合気道は、自分の動作がそのまま跳ね返ってくるのでやっつけようと強く出ると受けとぶつかり上手く行かず、やさしい慈愛の心で覆うように扱う事の重要性をご説明させていただきました。

また、全員に横並びに並んで頂いて隣の門下生の片手を持たせ、端の一人を倒すと全員が連鎖で倒れるのを体験頂き、合気道の理合い通りに動けば隣の人を倒そうとしなくても全員が隣を倒したのである事を実感頂き、そこに倒そうとする気構えが全く不要で理合い通りに動く事が大事である事をご理解いただきました。

休憩後、相半身交差持ち一教を摺り上げの一教動作を大切にし、抑え込むのではなく切り下ろす事を意識して頂いて、力ではなく技で崩す鍛錬をして頂いた。これも武具を取り扱う時と同じく脱力を意識し、争う心、倒そうとする心から離れ、左右切替し正面打ちで表の一教、横面打ち動作で裏の一教抑え込みを鍛錬して頂いた。

眞武館は女性が多いので力技では勝負できない女性でも気結びの技が有効に作用する事を実感いただけたと思われる。

正中線を守る事、ゆっくり丸く大きく気を流し、引っ張ったり上から乗ったりするような力技に陥らないように常に平常心で争う心を抑え、脱力と緊張を上手くつなげて術にする事や、軽くぶつかる事により相手との結びの糸口が生じる事等を説明させて頂いた。

眞武館は門下生の皆さんと共に私自身が成長して行こうとしておりますので日々稽古の内容が変化しております。皆さんと一緒に合気道の真髄に向かって行きたいと思いますので分からない点はいつでもお聞きください。

(2012年の本日までの稽古時間/稽古日数=25時間/10日)









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