親子

本日も、会社終業後母を見舞った。
会社の方は、非常に忙しく、残業時間に及ぶ会議を中座しての見舞いである。迷惑をお掛けする部下たちに申し訳なく思うがいかんともしがたい。後ろ髪を惹かれる思いで病院へ向かった。

家内とJR高槻駅で待合せて、自家用車で病院へ。
母は、ちょうど何かの処置中で暫く待たされた。15分ほど待ったが、なかなか処置終了の連絡が無いので病室に見に行くと、処置は終わっていた。看護師さんが連絡を失念したようだ。

栄養チューブを鼻から入れているので声が出せないのは昨日から変化は無い。
ただ、昨日まで空ろで何処を見ているのか分からなかった目が、焦点もはっきりして目やにも今日は全く出ていない。氷枕も外れており、見た目は日に日に回復しているように思える。

明日の午後から主治医の状況説明があるのでそれを待つしかないが、良い報告であればと心より思う。

病室の母を見ていると中学生の頃、原因不明で母の具合が非常に悪くなり発熱と嘔吐を繰り返した事があった。自転車の荷台に母を乗せて複数の病院に走ったが、いずれの病院でも原因が分からなかったこと。最後の最後に、ふとした母の思い付きから歯科医に行って、結局親知らずの虫歯が歯根から神経まで侵しており、それを抜いたら嘘の様に体調が回復した事を思い出した。

また、10年ほど前に仕事で新潟に出張し、取引先と食事中に母が倒れて救急車で運ばれたと連絡が入り、取引先の方から飛行機で帰れと言われたが、家内に託して翌日仕事を終えて帰宅した事等も思い出した。

今日も合気道の稽古は断念した。時間的には稽古に参加できたのだが、心がそれを許さない。心身ともに疲れも出てきている事もあり、明日以降にチャンスがあれば稽古に参加したいと思った。

家族みんなが元気でいること。それが合気道を堪能し、仕事を全うする絶対条件であることを思い知った。平和な日常に戻れることを祈って、母に手を振って病室を後にした。









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