神使ツバメとの別れ

20210630神使ツバメの巣01今回は神使ツバメについて書きたいと思います。と言うのも、合気道「眞武館」本部道場の道場開き以来、大変お世話になって来たからです。

具体的には、2020年春の枚方本部道場開き直後より、毎年一階駐車場にツバメが営巣してくれていました。

なんと、昨年は四月と六月の二度にわたって産卵後の若鳥の巣立ち迄を見せてくれました。

しかしながら、私がこのビルのオーナーになる以前にはその様な事はなかったのです。

その上、毎回の営巣直後には奇跡のように入門者が相次いだのです。

そうです、眞武館道場にとってまさにツバメは幸運を運ぶ神使そのものだったのです。

神使としてのツバメとは

そこで、神使としてのツバメについて書いてみます。

春を告げる鳥

日本では、ツバメは古くから神使として崇められてきました。

その様に、ツバメが神使として扱われる理由は、春の訪れと共に日本に姿を現すことが挙げられます。

つまり、春は新しい始まりであり、生命の復活を象徴しているからです。

その為、ツバメは、春の訪れを告げ、新しい始まりを象徴する存在として崇められてきたのです。

神聖な行為をする鳥

また、ツバメは巣を作るために泥を集めることが知られています。

そして、泥を集める行為は、神聖なものとして扱われていました。

それにより、ツバメは神聖な存在として崇められ、神使としての役割を果たす事となりました。

この様に、日本ではツバメが縁起の良い鳥とされてきました。

それ故に、ツバメが巣を作る場所は、縁起が良く、幸運をもたらすとされたのです。

農耕民族の文化として

これは、ツバメは農耕に欠かせない虫を食べ、農作物を守り豊作に貢献している事にもよります。

この様に、日本人の自然への深い敬意や、縁起の良いものに対する信仰が背景にあります。

従って、多くの日本人がツバメを神聖な存在として信じる様に成ったのです。

日本文学との関係

また、ツバメは日本の伝統的な美意識に深く根ざし、多くの文学作品や詩に登場します。

この様に、日本人にとってツバメは単なる鳥ではなく、文化的・精神的な象徴なのです。

神使ツバメとの別れ

さて、その様な神聖な神使ツバメとの別れについて書かねばなりません。

別れの理由

その別れの理由は、今回の学生マンション経営プロジェクトにおいて一階駐車場をDIY用の専用作業場にした事によります。

なぜなら、これまで作業場にしていた部屋を学生マンションとして貸し出さなければならないからです。

つまり、作業場の部屋も賃貸ワンルームとしてリフォームをするのです。

その様な事から、高価なDIY機器を一階駐車場に置く事に成りました。

この本部道場はドン・キホーテの駐輪場の真ん前にあります。

その為、少し治安が悪く、何度も駐車場への不法侵入がありました。

その為、用心として壊れていたシャッターを修理して常時シャッターを閉める事に成りました。

これが、ツバメの営巣が不可能となった理由なのです。

神使ツバメの営巣の妨害

実際には、工事業者の作業日はシャッターを開けたままにする必要があります。

その為、工事日だった昨日もシャッターを終日開けておりました。

すると、早速今年初めてツバメが駐車場に何度も飛び込んで旋回して偵察を始めたのです。

そうです、例年の様に営巣をする準備です。

もしも、この短いシャッター開放時期に営巣をされるとシャッターを閉める事が出来無くなります。

仮に、もしシャッターを閉めるとツバメが外に出られずに餓死します。

このため、ツバメを守るためにも工事完了までは営巣を妨害するしかないのです。

過去の神使ツバメの巣の撤去

以上の理由から、妨害工作をする必要に迫られました。。

そこで先ずは、蛍光灯の傘の上に巣を作るので、昼間も蛍光灯を点灯する事にしました。

次に、過去のツバメの巣を全て撤去しました。

しかしながら、過去の巣はこれまで一度も再利用された事はなかったのです。

にも拘らず、過去の巣を撤去したのは、巣がある事により安全な場所として認識されるからです。

意外にも、手間の掛かりそうだった巣は非常に簡単に撤去をする事が出来ました。

ただ、神使ツバメの巣を壊すことに大変心が痛みました。

驚くべきこと

この様な中、昨年四月営巣の巣に異変がありました。

それは、驚くべき事に巣の中に雛のミイラがあったのです。

その理由は、たぶん兄弟雛との餌の取り合いという生存競争に負けたのでしょう。

なぜなら、親鳥は大きく口を開いて元気に鳴く雛にのみ餌を与えるからです。

これ迄の感謝とお清め

この様にこれまで、幸運を運んでくれた神使ツバメに感謝したいと思います。

また、破壊した巣のお清めと亡くなった雛の慰霊を近々行いたいと思います。

そして、眞武館の今後の発展も同時に祈念したいと思います。









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