見事な青あざ(2)

昨日の板の間での稽古の結果、とある門下生が左膝に見事な青あざを作られ、本日の至誠館稽古でご披露いただいた。

稽古の最初の方の前受身で膝を「ゴン」と言わせた結果との事。ご本人は、二度と板の間での稽古はいやだとの事でしたが、この痛みできっちりとした受身ができていなかったことの自覚が出来たはずで、このような環境でも受身が出来るよう努力すべきだと私自身は考えています。

実際、十数年前に勤務先の会社で合気道部を立ち上げたときは、エアロビ体操用の小さな1m角位のマットが二枚あっただけだったので、常に板の間で稽古をしていました。その時の会社の教え子は、この世に武道用のマットがある事も知らなかったのですが、ちゃんと稽古をしていました。

辛く、苦しい環境から逃れるのは簡単ですが、その道を登れば、きっとその先に美しい野原が待っています。ただ、無闇に板の間での稽古をして怪我をするのは愚の骨頂ですので、どうすれば痛みの無い軽い受身をする事ができるのか、試行錯誤を行いながら上手な受身を身につけられたらと思います。

最近、若い方でビールをたしなむ方が非常に減ってきているとの事。どうやら、ビールの味を知るまでのあの苦さを我慢出来ない様で、我慢してまでビールの上手さを知る事に興味もないし、そのような苦行のような事は避けたいと言う方が多いとの事です。

私が合気道初心者のときは、ビデオ等でビルの屋上のコンクリートの上で演武をされて居おられる開祖のお姿を拝見したときは、すばらしい開祖の技にも感嘆しましたが、コンクリート上で受けをとって怪我もしない直弟子の方々の軽やかな受けにも感心させられ、自分もコンクリートの上で受けが取れるか何度も試しました。人の出来る事なのだから、自分もいつかは絶対出来ると、川原の玉砂利の上等でも飛び受身をしてみました。先にも書きましたが、そのようなことで怪我をしては元も子もないですが、一度も怪我をした事がありません。そのような所で飛び受身が出来る自分自身が自慢でもありました。

無茶はいけませんが、板の間くらいでびびるな!!若人達!!









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