今朝電車を停めました(20161122)

今朝、6時半ごろにJR山崎駅で電車を緊急停止させたのは私です。数分の停車だったのでそれほど多くの方に迷惑は掛からなかったと思います。

通勤のために何時もの様に車両最後部のドアの横に座っていると、ドアわきに立っておられた女性がいきなり崩れ落ちるように倒れられました。両目を見開いたまま意識がまたくない様にピクリとも動かれません。

直ぐに駆けつけて肩口を軽くたたきながら「大丈夫ですか?」と救急救命講習会で学んだとおりに数回尋ねると、目覚める様に「ハイ、大丈夫です」と目を覚まされました。

起きようとされるので「そのまま寝ていた方がいいですよ。」とつげて、周りの人に「非常ボタン押してください」といっても誰も動こうとはしません。お一人の方が車両最前部にあると指さしてくれたので最後尾から先頭まで走って非常ボタンをおしました。直ぐに「ブー、ブー」とブザーが鳴り、ちょうど山崎駅に入ったところで停まりましたが、ドアは閉められたままです。

女性のいる最後尾まで帰ると遠巻きに数人の男性が立ったまま、倒れた女性を見下ろして見守っておられました。「座席に移ってください」と空いた席に女性を誘って、腰を掛けさせたところに「非情ボタンを押されたお客様は、マイクに向かって事情をお話しください。」と車内アナウンスが何度もあったのですが、またも誰も動いてくれません。

またもや車両最後部から先頭まで走って、マイク前に着く寸前にやっとお一人の若い男性がマイクに向かって話してくれたのですが、マイクと違うところに向かってお話だったので車掌さんに聞こえないようで、「私が話します」と変わって、マイクに向かって「女性が倒れました。」と告げると「わかりました。乗務員を救援に参らせます。」との返事と共にドアが開きました。

「きっと痴漢等の犯人が逃げないようにドアを閉めていたのかな」と考えながら、また、車両最後部まで走って、列車の最後部から走ってくる車掌さんを迎えました。

女性は、しっかりと車掌さんに「もう大丈夫です。」と答えられておられたので「救急車は呼びませんがよろしいですか?呼んだ方が良いですか?」と質問されて、しっかりと「結構です。」とのお返事だったので車掌は持ち場に戻られ、列車も運転再開となりました。

下車駅が長岡京と答えられておられたので、「どちらまで行かれるのですか?私も長岡京でおりますのでお送りしますよ」とお話しすると、「○○までです」とのお話、会社の近所です。

「私は駅前の○○会社の者ですので、お近くですのでお送りします。」と言って長岡京の駅で降りましたが、そこにはすでに駅員が車いすをもって待機されておられたので、お任せする事になりました。

駅員の方に症状についてお話して女性を引き継ぎました。

非常に驚いた一日の始まりでした。朝一番の東北の地震や津波警報の事も忘れる事件でした。

昨日の合気道「眞武館」島本道場での稽古の事も書き忘れるほどです。(笑)

女性が無事で良かった。目を開けたまま瞬きもせずに気を失われていたので一時は亡くなられたのかと焦りましたが、ご無事でよかった。

しかし、このような時、皆さん驚かれたのでしょうが、どなたも動いてくれない事には、私の方もその事に驚かされました。やはり、救急救命講習は受けておくものですね。

2016年の本日迄の稽古時間/稽古日数=414時間/139日









  1. よくよく考えてみると、救急救命講習では、周りの人に指示をするときは「どなたか」などとは言わずに、具体的に「そこの青い服の男性の方、非常ボタンを押してきてください。」と明確に特定しないと誰も動いてくれませんと習いました。すっかり失念しておりました。再度講習の受け直しですね σ(^_^;)

  2. 周囲の人々の情けなさは残念ですが、先輩の行動に心から敬意を表します‼️

    • お褒めの言葉、ありがとうございます。ただ、普通人が倒れたら駆けつけると思うのですが、きっと周りの方々は、驚きの方が先だったのでしょうね。私が比較的冷静に行動できたのも、平常心を養うのが合気道をはじめとする武道の本懐だと思いますので合気道のお陰でしょうか。

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