気結びの入り口(20140313)

昨日は合気道「眞武館」ふれあいセンター道場の稽古指導日でした。

雨模様と言う事もあってか稽古参加者は非常に少なかったのですが、転勤とお仕事の都合でなかなか稽古にお出でいただけなかった二番弟子S木さんが久しぶりに稽古に参加して下さいました。

稽古参加者は、二番弟子S木さん、十番弟子M田さん、至誠館からINI君でした。

少人数の稽古でしたので昨夜も基礎動作の稽古をと考えていたのですが、眞武館ではたびたび行っている「離れない手」による気結びの稽古をINI君が経験していないと言う事だったのでそれを行う事にしました。

先ずは体の転換で受けが取りの腕を敢えて握らず手の平と手の甲を合わせて気結びを入れて離れない手で体の転換を行います。受けの手の平の上に取りが手の甲を腕の重さだけをかけておいて行う体の転換です。

入り身転換する際の腰による押しの気が相手の手の平で感じられる事を確認しながら稽古をして頂きました。決して無理やり導こうとするのではなく脱力して力みの入らない腕により受けと合一和合して一緒に転換しようとする事が肝要です。

離れない手による気結びでの体の転換から、離れない手のまますみ落としに導いていただきました。

体の転換からの体捌きで入り身する所でも離れない手を維持して敢えて握りません。この部分が非常に難しかった様ですが、離れない手での体の転換が気結びの入り口であるのならば、ここが反射道の入り口となります。如何にすれば離れない手を維持して体捌きを行う事が出来るのか、相手の手の平に軽く圧をかける事で反射動作を導いて気結びを行います。

続いて体の転換後の体捌きで本来二教持ちとして一教動作での押さえ込みとするところをやはり敢えて握らずに気結びで行う逆半身片手気結び体の転換一教腕押さえを行っていただきました。

抑え込み自体も上から押さえるのではなく剣の斬り上げ斬り下げ動作で受けを崩します。抑え込み自身も力で抑えるのではなく脱力して力まなすに優しく導く事が大切です。

そして、次に体の転換後、受けの手の平に載せた離れない手で受けの腕を上へ上げるように導きます。これもあげるために一旦したに圧をかけて反射動作を導いてあげる方向へ誘導します。そのまま受けの腕を握らず離れない手のままで行う体捌き四方投げを行っていただきました。

やはり、この技は受けの手の平の上に重ねた自身の手の甲で離れない手を維持して上に導くところが難しいところですが、一旦出来るようになると簡単になります。

最後に座技呼吸法で脱力と呼吸力の体現を行っていただきました。

昨夜の稽古は本当に眞武館らしい稽古となりました。

天地神人和合の気結びの御技が合気道そのものです。その理合のベースは「正勝吾勝勝速日」であり、平常心の養生です。

私自身の非常に大きな稽古にもなりました。少人数でしたが、それだけにしっかりと回数もこなせ、満足の行く稽古でした。

ふれあいセンターからの帰り道は久しぶりに二番弟子S木さんとゆっくりお話しができました。以前は毎回このように帰宅前のお話しができていましたので本当に久しぶりでうれしい思いがしました。

複数の眞武館門下生がお仕事や怪我で休会が続いております。又以前のように全員元気な姿で稽古が出来ればと切に願います。

2014年の本日までの稽古時間/稽古日数=90時間/33日)









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