備えの心(20140213)

昨夜は合気道「眞武館」ふれあいセンター道場での稽古指導日でした。

会社からのJRはいつに無く混雑しており、何故と思っていると珍しく阪急で事故があり不通になっているとの事、振り替え輸送でごった返していたようです。

近年は阪急への振り替え輸送は何度も経験しておりますが珍しい事です。

ふれあいセンター道場での稽古参加者は、五番弟子T尾さん、六番弟子M井さん、八番弟子N田さん、十番弟子M田さん、十一番弟子T玖君、十二番弟子Y里君、至誠館からINI君でした。

稽古の方は、最初に体の転換での受けの重要性、すなわち受けは表題の「備えの心」の養生に大切な稽古となる事を中心に稽古いただきました。

取りが受けの気の流れに合一和合する心得で体の転換をするのは当然の事ながら、取りの動きに受けも和合する気持ちを持ち、常に取りがいかように動こうとも「備えの心」を持ってあたる事が大切であるとし、受けで養われた「備えの心」が取りとなったときの技に活きてくる事を指導させて頂きました。

門川師範からお教えいただいた「受けが上手(うわて)」の稽古です。

体の転換に続いて「片手両手後ろ取り」からの展開技を行いました。

「自分自身の腕の存在をわすれ、抑えられて動かないところは放っておく」事が肝要でとられた腕は常に脱力して力まない事が技のコツです。

どうしても後ろ手に取られた腕で引っ張ったりこじろうとするものですが、取られた腕の張りを力まずに前への入り身で出して腰の転回動作が相手に取られた腕を通して伝わるようにして縄を挽くように自己の腕を腰で引くような感じです。

体の転換で受けを前のめりに崩し、体の転換の斬り返しで両手取りする受けの腕を一教腕押さえに持ち込みます。

最初手で引っ張ろうと力んでいた門下生の皆さんも徐々に動きになれて軽い動作で抑え込みに持ち込めるようになられました。

続いて一教抑え込みから入り身投げに転回し、その後業を変えて顔面パンチに対する「相半身交差持ち一教抑え込み」つまり「走り来たりて討つ敵を一足避けて直ぐに斬るべし」の理合での一教抑え込み動作の稽古を致しました。

途中、八番弟子N田さんが入り身に入る方向を間違えて受けの内側に入ってしまわれたので、それを受けて今度は顔面パンチに対して内側に展開してパンチの腕に結びを入れての二強抑え込み、、三教抑え込みへと展開しました。

いずれの技も「打ちたい敵には打ちたい様に打たせる」と言う「敵に欲するところを与える」と言う大先生の教えや田中万川師範の「入り身転換反射道」での体捌き動作での軸足にパワーをためてその反射動作で技を繰り出す教えの理合で稽古をし、反射道では悪い反射として取りの動作に受けが逆らいたくなるような反射を出させない事も肝要としました。

最初の片手両手後ろ取りで取られた手に力みが入り腕で受けを引っ張ろうとするとこの悪い反射動作が受けに発生します。この様な悪い反射を起こさせない事も大切です。それには平常心でのリラックスと脱力、徒な競い合う心を殺す事が大切です。

この様な稽古で汗をかいた後、うっかり忘れかけながらもINI君への三級昇級印可状の授与を行いました。

眞武館では三級授与時にはあるセレモニーが有り、それを怠ると授与は延期となります。

INI君はこの儀式について事前知識が無く、どうすればよいか分からないままに非常に緊張されながら授与式に臨まれましたが、最後に気付かれ無事授与を終えました。

「INI君、三級昇級おめでとうございます。」と何度も言わせて頂いて、小さな声で「サンキュウ」と恐る恐る言われて「マイ、プレジャー」で無事セレモニーが終わりました。

年末から戦々恐々としていたINI君もやっと納得して下さったようです。

稽古が終わって八番弟子N田さんが皆さんにバレンタインデーのチョコレートを頂きました。毎年ありがとうございます。

帰宅の為にJR島本駅に急いでおりますと前から自転車に乗られた二番弟子S木さんが白い息を吐きながら「師範」と大声で声を掛けていただきました。彼女もわざわざチョコを持参して、稽古に出られなかったけれどと帰宅に間に合うように大急ぎで仕事後においでいただいたとの事。本当にありがとうございます。

お二人に感謝しながら自宅でじっくり味わわさせて頂きました。

2014年の本日までの稽古時間/稽古日数=52時間/21日)

 









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