2013年3月度三級昇級審査

昨日は合気道「眞武館」島本道場の稽古日でした。

稽古参加者は一番弟子K藤君、二番弟子S木さん、四番弟子H本君、九番弟子N田さん、十一番弟子M田さん、十三番弟子T玖君、至誠館から久しぶりにお出で頂いた関大合気道サークルN山さんでした。

昨日は職場をなかなか離脱できず19時ぎりぎりの道場入りとなったのですが、既にH本君が畳を敷き始めていて下さいました。彼は色々と学生生活での活動範囲が広く、現在も就職活動でなかなか出席回数を増やされずにいますが、出席可能なときは常に生真面目に一番乗りで畳み敷き行っています。殆どいつも私一人で畳やマットを敷きの準備を致しておりますのでありがたい事です。

昨日の稽古は、いつもの準備体操、禊、杖を用いた手首の鍛錬、杖回し、杖捌きと続け、木剣に持ち替えて正面打ち素振り、「五狐の剣」、「禊の太刀」を行いました。

休憩後、杖に持ち替えて、順突きの構えから受けに相半身で杖を両手取りしていただき、受けの出足と逆側後方に崩しての「杖呼吸投げ」、「杖四方投げ」を稽古頂きました。

徒手技では通常は逆半身での片手両手取りとするのですが、杖での四方投げと同じ理合いの稽古とするために相半身で片手両手取りとして徒手技での四方投げの稽古を致しました。

杖と同じ理合いとするために相半身で畳み一畳分の間合いで立って頂き、受取り共に一歩歩んで片手両手取りとしますが、取りは受けの初動を見切って気合わせを行って両手取りされると同時に気合わせで斜め後方に受けを導き崩し、受けの手が交差するように受けの出足と逆方向後方に切り替えて崩します。触れた瞬間に気合わせと気結びにより受けを回して斜め後ろを取ります。この時いつでも受けのわき腹に当身が入れれる余裕が必要です。そこから正面打ち前後切替し体の転換の要領で四方投げを行います。

この技は最初の気合わせ気結びが要ですのでこの部分を大切にして頂く様に技の指導を行いました。

昨日は表題のように九番弟子N田さんの三級昇級審査だったので時間の都合で最後の稽古は少し中途半端になり、M田さんとT玖君の番を回せず申し訳無い事を致しました。次回この続きを行いたいと思います。

さて、件の三級審査ですが、今回は少し辛口の評価をさせて頂きました。技としては合格の基準に達しておられましたが、稽古前の自主練ではこの様な事は無かったにも拘らず、かなり緊張されて技の繰り出しを間違えて途中で技を止めて最初からやり直す場面が多かったのが目に付きました。普段行っている技を緊張から考えすぎて気の流れが止まってしまった結果の様です。

お子さんに進級審査の模様をビデオに撮らせておられましたが、これも自分で緊張を高める結果を招いてしまった結果となったのではと懸念致しております。普段の自分を全て出し切られれば全然問題は無かったのですが・・・

確かに三級と言う級位は、ある程度合気道が出来始めて自信も付き始める頃ですので上手くやりたいと言う気持ちも高く、これまでと違った意味での緊張も有るかと思いますが、考えすぎは頭で合気道をするからであり、自転車の初心者がそうである様に考えて合気道をするレベルは既に乗り越えるところに位置しています。

身体が合気道の基本動作を覚えていると言う事です。自然体で立ち、身体のおもむくままに入り身転換して技を繰り出す様にする事が今後の課題として合格と致しました。

本日久しぶりに参加頂いたN山さんも三級審査は散々だったのですが、それを励みに二級、一級、初段の審査は見間違えたかと思われるほど他の門下生の模範となる華麗な審査となりました。当時審査後にN山さんから三級審査で悔しかったのが励みになったとお聞きしました。

今回の審査を励みとして是非第二のN山さんを目指してください。

(2013年の本日までの稽古時間/稽古日数=66時間/29日)









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