敢えて握らない

昨日は合気道「眞武館」ふれあいセンター道場の稽古指導日でした。仕事に追われる様にして社をでてJRに飛び乗って19時10分前に島本町立ふれあいセンターにたどり着きました。

その時点で汗でびっしょりでした。町営体育館と違って直ぐ傍のふれあいセンターは暖房が効きすぎるくらい良く効いており、道着に着替えてからも汗が止まりません。

そこに十一番弟子M田さんが来られました。

下のお子さんが風邪をひかれて、長岡京市まで上のお子さんのプールにお出迎えに行かなければならないとの事でタイムリミットは19時45分との事でした。

その様なやり取りを致しているところに十五番弟子N山さんが年末の忘年会以来のお久しぶりで稽古に参って頂けました。ご家族にご不幸があったのでその関係でお忙しくて稽古にお出でになれなかったとの事で「合気道は辞めませんよ」と力強いお答えを頂きました。悲しい出来事でしたが、そのお言葉は心配を致しておりました私にとっては力強くうれしいお言葉でした。

お二人のビギナーがお集まりでしたので昨日も体の転換、特に正面打ち前後切替し体の転換で正中線を守り、しっかりと地に着いた気の流れの大きい体の転換を目指した稽古をして頂きました。

リラックスした立ち姿や磐石な歩み方で体の転換を何度も行って頂き、その上で二人の組稽古としての体の転換を入念に行って頂きました。

つづいて、相半身片手持ちからの体の転換で受けを導く稽古をして頂きました。手刀の掌底部分を受けの手首の内側に結びを入れて剣の振り上げ動作を行いながら正中線を守りつつ体の転換をして「敢えて受けの手首を握らず」に結びで受けを自己を中心とした入り身転換に導きます。眞武館では初心者であっても受けを握らずに結びで技を行うように指導をしております。どうしても握る事を初心者が覚えると引っ張るとか押す動作を先に覚えてしまって正中線を守らない手先だけの技作りになりがちなのでこのように「敢えて握らない」稽古を致しております。

この稽古の途中で九番弟子N田さんと十三番弟子T玖君親子が来られました。十四番弟子Y里君は滑り台から落ちて腕を若木骨折したので当面合気道は出来ません。

二人を加えてこの稽古を続けましたが途中で十一番弟子M田さんの時間切れとなりましたところで休憩と致しました。

休憩後は、先の稽古の続きで、相半身交差持ちから手首に結びを入れての体の転換、そのまま手首を切り下げて小手返しとしました。この稽古の途中で今度は二番弟子S木さんが仕事でお忙しい中を駆けつけていただけました。

小手返しの稽古の後、相半身交差持ちからこれまでと逆回転で体の転換に導き、そのまま二教固めを行う稽古としました。力まずに体の転換に正中線を守って導き、相手の腕に巻きつけるようにやわらかく二教固めとします。体の転換も二教固めも人差し指で行き先を示しながら行って頂き、二教固めは指先で受けの臍下丹田に突きを入れる要領で力まず、優しく受けを労わって技を行うようにしていただきました。

休憩時間に正面打ち入り身投げの稽古が始まりましたので、そのまま指導に持ち込みました。入り身投げも受けを自己の中心に引っ張り込むのでは無く、優しく首筋に押しやった手で自己の円転に巻き込む流れの稽古としました。

激しく入り身投げを行うのでは無く、先ず自身の手腰足に結びを入れて、受けの全身と結びを入れていただいて合一和合して体の転換を行う事を第一義としました。

争うのでも技を掛けようとするのでもなく受けの全身と自身の全身を和合させて一緒に技を完成させる気持ちで稽古をして頂きました。

最後に座技呼吸法で脱力とぶつかり、ぶつからないを体現いただいて昨日の稽古を終えました。

(2013年の本日までの稽古時間/稽古日数=39時間/18日)









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