受けが上手

昨夜は合気道「眞武館」緑地公園住宅道場での稽古指導日でした。久しぶりの島本町営緑地公園住宅集荷所での稽古でしたが今年は後12月20日にこの場所での稽古の予定が入っておりますので門下生の皆さんはお間違えの無き様願います。昨夜も二番弟子のS木さんが家を出られる直前にこのサイトを見られて事なきを得たそうです。

昨夜の稽古参加者は、二番弟子S木さん、六番弟子M井さん、九番弟子N田さん、十番弟子M野さん、十三番弟子T玖君、十四番弟子Y里君、至誠館道場S木さんでした。

昨夜も皆さんに初孫誕生のお祝いのお言葉を頂きました。ありがとうございます。

至誠館道場のS木さんは、緑地公園住宅道場への参加は初めてでしたが、道に迷う事も無くお出でいただけました。初めてお出での皆さんが異口同音に仰られるように「きれいで立派な集会所ですね。」と言うご感想でした。本当にここの稽古場はきれいで立派です。

木曜日の稽古場となるふれあいセンターや集会所はマットや畳がありませんのでコンクリートにウレタン塗装の床であったり、板の間であったりしますので、基本的に飛び受身や前回り受けん身を伴う稽古は行っておりません。その為、中心となるのは合気道の基本動作とその派生技、展開技となります。

ここの処、二三週連続で入り身転換術で受け手と結んで自己の中心に巻き込む動作を正中線を守ると言う理合いを真ん中において稽古を行っております。この稽古により正中線を守った手・腰・足の一致した合気道の基本動作を身に付けていただくことが目的です。

先だっての演武大祭で関大合気道サークルOBのT口君より、「眞武館の門下生の皆さんの一教押さえ込みは概して美しいですね。基本動作がしっかりしていますね。」とお褒めの言葉を頂きました。日々の研鑚の成果が出ているのでしょう、本当にうれしい一言です。

さて、現在眞武館では老若男女入り混じっての稽古を致しておりますが、一番若手のN田兄弟が稽古の途中、子供らしく競い合いをしてお互いの技にかかろうとしない兄弟争いをしていました。見ていてほほえましいのですが、ちょうど良い機会なので門川師範からいつもお教え頂いている「合気道の技は受けが上手の方が取りの技が映えてうまく見える。これを「受けが上手(うわて)」と言います。」と言う教えについてお話いたしました。「上手と書いて「うわて」と読みます。これは何かした時に相手のほうが上手だった時などに「お前のほうが上手(うわて)だったな」とかいった使い方をします。つまり相手のほうが上手(じょうず)だった事を言っています。つまり、受けが上手(うわて)とは、取りよりも受けのほうが上手(じょうず)な時に取りの技が映えて上手(じょうず)に見えると言う事です。取りの技にかからない事で勝とうという争いは、合気道を作られた開祖の教えである「徒に競い合わない」と言う精神にも反するので道場ではそれを行わず、上手な受けをとって取りの技を上手に導く気持ちを持って下さい。」とお話しました。

受けを上手にとることを自慢にする気持ちが大切です。受けを上手にとると言うと、大げさに崩れて見せる受けを採られる方がおられますが、これは間違いです。上手な受けは、どのような時でも崩れてはいけません。技にかかりつつも自身は崩れずに相手についていく、技に和合していく気持ちが大切です。本当に取りよりも上手の場合は取りの技を正しい形に導き、取りの方が上手の場合は取りの動きをすばやく感じ取り技を吸収して自分のものにする心がけが肝要です。

その為、合気道では取りをとる稽古よりも受けをとる稽古の方が上達の早道であり、極力色々な方の受けをこなしていく事で成長が出来ます。私が門川師範の稽古時の手本の受けを十数年続けておりますのもこのような師範の教えに従って師範に終生師範の受けを取らせくださいとお願いしたからです。

合気道の約束稽古、型稽古は原則受けと取りの二人で良い稽古を築き上げていきます。稽古に先んじて「お願いします」とお互い礼をするのはその為です。

少年部と一緒に稽古することによりこのようなお話が出来て何よりでした。兄弟二人とも私の話に大きくうなずいてくれていました。是非とも眞武館での稽古はこのような形で進めたいと思います。

 (2012年の本日までの稽古時間/稽古日数=398時間/166日) 









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