武道における「 平常心 」

昨夜は、合気道「 眞武館 」島本道場での稽古指導日でした。

昨夜の稽古参加者は、二番弟子S木さん、六番弟子H本君、八番弟子M井さん、十番弟子M岡君、十六番弟子N田さん、至誠館K村さん、関大合気道部元主将のM島君でした。

昨夜の稽古では、横面打ち内転換技を行いました。この技は、「  平常心 」の養生にはうってつけの技です。

受けの打ってくる横面打ちに対して、臆することなく「 平常心 」で入り身して、受けの内側を内転換する。打ちたい受けには打ちたいように打たせ、自らは入り身転換する。それに続いて受けの横面打ちの手を頂き、受け入れ、導き、和合して技につなげる。

ここから、先ずは四方投げ、続いて一教押さえ込み、入り身投げ、小手返しと稽古を展開しました。

武道ではよく「 平常心 」の大切さを唱えられる様ですが、合気道ではこの「 平常心 」を「正勝吾勝勝速日」の境地だとしているものと考え指導させていただいております。

最初から勝っている合気道では、徒に争うための構えをする必要は無く、先の気や後の気を意識する事も無く、気負わず平常心でリラックスして自然体に構え、ただただ入り身転換して技を繰り出す武産合気の心を養生する事が肝要です。

この修練に今回の横面打ち内転換の技は非常に良い稽古になるとして昨夜の稽古の主旨を説明させていただきました。

稽古の序盤では、入り身内転換が非常にぎこちなかった門下生の皆さんも、「 平常心 」の養生が主眼と言う説明に納得いただけたのか、次第にリラックスし、脱力した自然体での入り身転換が出来る様になられました。

同じ方向への体の転換の連続、そこから繰り出す合気道の技、その気の流れがうまく流れるようになっていかれる様子が、教える側から見て大変楽しく教え甲斐がありました。

稽古終了後に、六番弟子H本君の三級昇級審査を行いました。

しっかりした技を見せていただき頼もしく思いました。三級では体捌きを身に付けている事が必要条件となり、まだまだぎこちない所は散見されますが、審査の結果は合格基準に達していました。

体捌きにおける攻防一体の動作を指導させていただいて合格とさせていただきました。

さて、本日は稽古後に「暑気払い」です。昨夜に続き今日も合気道で一日を締めくくれる事を感謝しなくてはなりません。

(2012年の本日までの稽古時間/稽古日数=275時間/113日)









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