物の価値
ご承知の通り、最近値上げラッシュが相次いでいます。その様な時だからこそ物の価値が問われる時代だと思います。
合気道の価値
ですが物質的な物の価値はその時代背景である程度分かりやすいのかもしれません。
私共が嗜んでいるのは合気道と言う武道であり、精神と肉体のさらなる高みを目指す世界です。
その価値がいか程のものなのかは修行者の思想や考え方により評価が変わります。
道場の運営コスト
ただ、道場を運営する立場として、特に自前の道場を構える者にとって今回の物価上昇は放置できる問題ではありません。
つまり水道光熱費の上昇や道場往復の交通費、固定資産税など、物価上昇に連動する経費増は悩みの種となります。
伝授されたポリシー
だからと言って安易に稽古代の値上げは私のポリシーからは出来かねます。
そのポリシーと言うのは師匠である門川繁美師範から引き継がれたもの。
それは「合気道を愛する方々に費用的な負担をかけさせたくない。」と言うものです。
まさに門川師範の道場での修業時代は、今の眞武館と同じく懐にダメージの少ないもので助かりました。
そのおかげで毎日の様に稽古に勤しむことが可能だったのです。
物の価値を問う
そこで考えたいのは物の価値を問うとはどういったことなのでしょうか。単にそのコストからのみ決定されるものだとは思えません。
それは美術工芸品や宝飾品、ブランド物などが良い例でしょう。
では合気道は?
それは物の価値としては非常に超高価なものだと思います。
だからと言って高額な稽古代がふさわしいのかどうか。
合気道を信じる
しかしながら開祖大先生は安価で合気道を教えることを禁じておられました。その理由は安易に無頼の徒に秘伝が流れる事を防止する為でした。
ところが今、なぜ低価で合気道を教えるのでしょうか。
それは私共が合気道のパワーを信じているからです。
つまり無頼の徒であっても合気道を嗜むことによって至誠の道を歩くことが出来るようになると。
安価を続けるために
そこで経営的には厳しい時代ですが、本部道場を構える自ビル「パレスエミ」に4戸の学生マンションを新設します。
それには新たなるコストがかかりますが、臥薪嘗胆の思いで道を開き、ポリシーを守り頑張ろうと思います。
眞武館での自分磨きの修行は続きます。