稽古とは・・・

本日は、眞武館日立金属道場での稽古でした。本日は、参加人数が少なく二番弟子S木さんと七番弟子T尾さんと私のたった3名での稽古となりました。

折角少人数ですので、一番弟子K藤君以来なかなか出来なかった、個人教授に近い手取り足取りの稽古を行ってみました。

多人数の中ではなかなか気付けなかった、あるいは気付いていてもお教えできなかった点をご指摘して、正しい形を教授いたしました。

S木さんは、姿勢に関しては非常に良くなり、当初のような猫背は無くなって来たのですが、最初の体の転換で色々と悪い癖がついておられました。

まずは足運びがおかしいと言う事は以前から気付いておりましたが、単に足運びだけの問題ではなく大改造をさせていただきました。

体重移動が前後にぶれる為、よくなったとは言うものの入り身時に前荷重になり、前傾気味に成っている為に相手との間合いが小さくなり、窮屈さを解消する為に足の入替をおこなっておられ、この事が足運びをおかしくしていました。

また、重心移動が前後するのは手先で相手を動かそうとする為に足を踏ん張るので重心が前後の足に偏荷重となるからです。

そのため、相手の差し出す手の動きや気に気合わせして、自ら入り身して、正中線を守って体の転換をする事で正中線上の重心位置を変化させずに入り身転換術を行う方法を徹底していただきました。これにより姿勢も良くなり、変に肩に力が入ったり腕に力が入らず脱力した形で体の転換術を行えるようになりました。重心を落とす事もお教えしました。

T尾さんも上級者ではありますが、矢張り手先で相手を動かそうと言う気持ちが強く、膝に力が入って、力んだ姿で体の転換を行っておられましたので、腕に力が入っていると自分の腕が邪魔になり、上手く体の転換が出来ない事や簡単に指先一本でも転換を止められてしまう事をご指摘しました。また、膝の力を抜くことが全身の力を抜くことに繋がる事、その上で重心を落として相手と気結びする事を目指してぶつからない動きを作る事を伝授しました。

次に、S木さんが2日前の至誠館市役所道場で苦労されておられた、横面打ちからの一教押え込みを細かく指導しました。必ず両手を使って攻防一体の動きにする事。相手の手を取るのでは無く攻防の動きの末に相手を一教に押さえる流れを作る事を稽古しました。

最後にT尾さんがなかなか出来なかった正面打ちを見切って出て行く理合いについて指導しました。これは相手の正面打ちよりも早く動こうとか、相手の正面打ちに打ち勝とうとか言った気持ちを持っている限り相手より遅い動きに成ったり、ぶつかる動きになってしまう事をご指摘しました。

その理由が、相手の動きに拘っている限り、必ず出遅れたり、受ける気持ちが入ってしまう事をお教えし、あくまで気合わせの気持ちで相手と一緒に動く事。その先の相手を一緒に動かす事への発展が必要である事を指摘しました。この結果、あれ程、後を取っていたT尾さんの動きが見違えるように良くなり、先の先を取れるようになられました。この教えを持ち続けていただけたら幸いです。

また、一教押え込みの肘を押さえる動作は本来は当身であり、当身であるからには肘を曲げているのではなく伸ばして力や気を出していく事が大切であり、この押え込み動作の鍛錬は当身の動作の鍛錬に繋がり、当身の稽古を特に行わなくてもいつでも当身が入れられる様にならなければならない事をお教えしました。

久しぶりに愛弟子お二人にゆっくりと細かい指導をさせていただきました。本日の稽古前と後では見違えるようにしっかりとした全身を使い、手腰足の一致した合気動作が出来るようになったと思うのですが、手前味噌でしょうか?

稽古は回数や時間をかけることも大切ですが、誤った稽古に回数や時間をかけるとおかしな悪い癖を身につけているだけで本当の稽古にならない場合があります。それだけに、きっちりと指導を受けて正しい稽古を常に行う必要があります。たった一回の正しい稽古のほうが100回の間違った稽古よりも良い結果を生むのです。正しい指導を受けて「守・破・離」の「守」を有段者となるまでは一生懸命頑張る事が肝要です。

稽古が悪い癖作りにならないよう、愛弟子達の稽古姿をきっちりと見守りたいと思います。

(2011年の稽古時間/稽古日数=21時間/10日)

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