正中線を守る(20160620)

昨夜は、合気道「眞武館」島本道場での合気道指導日でした。

月曜日の合気道「眞武館」島本道場と土曜日の高槻市合気道連盟主催市民公開古曽部防災公園合気道教室での合気道指導では、「合気之杖」と「合気之剣」の指導も行っている。

私が「合気之杖」、「合気之剣」を指導する目的の一つは、剣の理合や杖の理合での合気道としての基本動作を身に着けて頂く事である。

特に「正中線を守る」と言う事をその理合と共に身に着けて頂くには非常に入りやすい入口だと考えており、我が道場では初心者から木剣や杖を握っていただいている。

また、合気道で大事な手首の柔軟さや武器を使うときの握り手は非常にやさしく、お箸を持つくらいの力で扱い、握り込み時は小指から握るなどの基本的な武器の扱いは徒手技での脱力や「優しい素直な力」の出し方の稽古にもなります。

また、合気道で最初に習い、もっとも大事な基本動作である「正面打ち一教動作」も実際に剣や杖を振ってみてこそ本来の一教動作が身に着きます。「合気道は徒手技さえできれば、剣を持てば合気之剣、杖を持てば合気之杖となる」と開祖は仰っておられますが、同時に「その剣や杖に血脈が流れていなくては合気之杖でも剣でも無い」とも仰っておられます。

「徒手技が出来れば剣も杖もふれる」とは、逆に「剣や杖が振れれば徒手技の正面打ちや横面打ちも正しく出来る」と言う双方向の関係がある事を忘れてはならないと思います。これが「血脈が通った合気之剣や合気之杖」となりうる所以です。

徒手と剣、杖、短刀などを取り扱うとき、そこには「同じと違い」が必ずあります。どれも決して同一ではありません。その違いと同じを知ってこそ血脈が通います。

「剣や杖を振ると型作りをしてしまい、これは合気道に構え無しの開祖の教えに反する」と仰る方も多くお出でですが、道歌に「敵人の走り来たりて打つときは一足避けて直ぐに斬るべし」とあるように、これは一教抑え込み動作の理合でもあり、そこには剣の理合が脈々と流れています。これ以外にも剣の理合での道歌はたくさん存在します。型作りだけが剣や杖の研鑽の目的ではありません。開祖がおっしゃったのは、剣や杖の稽古が型作りの稽古になってはならないとのお教えであり、故田中万川師範が開祖のお供をして鞍馬寺で剣の修行をされた事は、有名なお話です。

「手、腰、足等の一致した動作」等も武具を用いて稽古するとその出来の不出来が一目瞭然であり、また自覚しやすくなります。

型作りの為の剣、杖の鍛錬ではなく、先に書きました様に合気道の基本動作・基礎動作の習得のためにその理合を知ると言うのが我が合気道「眞武館」の稽古の目的です。

昨夜は、稽古開始からいつもの様に30分間は、手首の鍛錬や武器捌きの稽古による準備運動と共に、体の転換動作での正中線の守り方の稽古のために剣・杖を用いた稽古をして頂きました。

その後短刀をもちいて「正面突き短刀取り」の技を「気結び」の理合と共に稽古頂きました。

短刀だけをとってもその正しい握り方を伝授する必要があります。また、短刀取りでの小手返しの稽古によって手首を握る小手回しではなく、親指の付け根を握り手の甲全体を包んだ正しい小手返しの握りをしていないと、体の転換で臍下丹田に導いたときに自ら切腹するような返し技を簡単に受けることがわかりません。

隙のない正面打ち動作の基本は木剣の正面打ち動作から身につけるのが最も理解しやすい事も忘れてはなりません。

「一刀法」、「一足法」や「十六の杖」、「気結びの剣」、「真空の気の妙法」、「音なしの剣の捌き」等々、故田中万川師範が残された多くのお言葉や合気道法、「入り身転換反射道」の心を忘れず、その真を探求していく道場でありたいと思います。

稽古を終えて体育館を出てみると、いつの間にか島本町にはかなりの雨が降ったようです。「さすが晴れ男、助かります」との門下生たちの声に「晴れ男やで、けっして禿男ではありません。」といつもの様に応えて雨上がりの道を帰宅しました。

稽古参加者は、至誠館からM田さん、門下生はT尾さん、M田さん(見て取り稽古)、M田さんでした。

2016年の 本日迄の稽古時間/稽古日数=212時間/69日

 

 

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