姿勢を正す

さて、「眞武館」と言う道場名のいわれにも記しておりますが、「剣化剣光を放てる」様に、道場では「常に自己の中心に剣を立てる様」指導しております。

合気道をはじめ、武道ではその姿勢を正す事を基本としますが、猫背等の悪い姿勢のままで稽古に臨む方もお見かけします。道場稽古では、姿勢を正す様にビギナーの方が上位者から指導される場面も多く見られますが、眞武館では姿勢を正す為に前述のように身体の中心に剣を立てて、剣化剣光を放つ意識を持っていただくように精神的な面から姿勢を正す様、指導いたしております。

また、正しい姿勢とは力みが入ったり緊張が入っている様では駄目です。膝や肩に力みが入らず、平常心でリラックスした状態が正しい姿勢を生みます。心は真剣の刃のように凛と澄まし、無の境地を追求する事が大切かと思います。私自身はこのような考えで姿勢を正す様に日常生活の中でも修行を続けております。

稽古の前に座して黙想を致しますが、ここから稽古は始まっております。「姿勢を正して、目をつぶってください。」これが門川師範からお教え頂き、入門以来続けてきた稽古開始と終了の合図です。眞武館でも同じように姿勢を正す事から稽古を始め、稽古を終えます。この座して黙想で「無」になる境地と身体の中心に剣を立てる境地を体感できるよう毎回研鑚に努めており、門下生の皆さんにも第一にお伝えしたい稽古法であり、第一の合気道の理合いです。私自身も毎回その様に考えて座しております。