結ぶ相手

結びについてこれまでもあれこれと書いたが、では結ぶ対象は何であろうか? 受け、もしくは敵であろうか?

合気道は天地神人和合の御技で有るのであるから、天地神人全てと和合するの技であるはず。つまり受けや敵と気合わせするのは、合気の技のほんのさわりの部分であり、本来は、その先に天地や神と和合する気積りがなければならない。

相手の差し出す手足の動きや剣や杖の動きのみに集中してこだわるのではなく、その場に存在する天地の気と和合する意識を持たねばならない。

小さな気の和合は、全て大きな気の和合の中で昇華されるもので、小さな気の和合にこだわっては大きな気の和合は成しえない。

「大きく、まるく、ゆっくりと」の動きは、結びのその対象を受けに向けていては本来求める研鑚の成果を得ることが出来ない。より大きな気の動きを感知して、天地の気と和合し、その一部としての受けの気との和合も果たせるようにありたい。

古事記にあるようにイザナギ、イザナミの神が天の浮橋に立って天の沼矛(ヌボコ)で国生み島生みをした様に、天の浮橋の高みから全てをみわたす心で天地神人と和合し、結ばねばならない。これが、開祖が唱えられた「天の浮き橋にたて」と言う事ではなかろうか。

しばらくは、このような考えで合気道を探求したい。

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