正勝吾勝勝速日

「正勝吾勝勝速日」とは、開祖植芝盛平大先生が合気道を表されたお言葉である。

私どもの道場名でもある「眞武」とは「正勝吾勝勝速日」であると仰られておられます。

そこでは、「眞の武」は、「正勝吾勝勝速日」であるから、いかなる場合にも絶対不敗であり、絶対不敗とは、何ものとも争わぬ事であるとされ、勝つとは己れの心の中の『争う心』に打ち勝つ事であり、己れに与えられた使命を成しとげる事であると大先生は結ばれておられます。

また、「正勝吾勝勝速日」とは時間を超越した速さであり、そこには速いとか、遅いとか言った時間の観念が無く、以前に書いた「△○□(イクムスビ、タルムスビ、タマツメムスビ」の事であるともされておられ、それぞれ「正勝」とは屈せぬ事であり、「吾勝」とはたゆまぬ事、「勝速日」とは勝利栄光の事だともされておられます。

これらを現時点での私流に解釈させていただければ、

「合気道は「眞武の道」である「正勝吾勝勝速日」そのものであり、その合気道の実践は、他に屈しない魂で己の中の「争う心」に勝つたゆまぬ努力を惜しまず、全てを照破する慈悲の心で天の浮き橋に立つことである。」と言う事になる。

眞武館では、「正勝吾勝勝速日」すなわち合気道を実践する事は争わず、全てを照破する慈悲の心を身につける「眞武の道」であるとして今後の研鑚に励んでいきたいと思います。

注:『古事記』では正勝吾勝勝速日天忍穂耳命、「まさかあかつかちはやびあめのおしほみみのみこと」と読む神の名である。

「マサカツアカツ(正勝吾勝)」は「正しく勝った、私が勝った」の意、「カチハヤヒ(勝速日)」は「勝つこと日の昇るが如く速い」の意で、誓約の勝ち名乗りと考えられる。「オシホ(忍穂)」は多くの稲穂の意で、稲穂の神であることを示す。